時の栞・翡翠工房

速すぎる時の流れに栞を挟みたい 一日一日が特別な日になるように ☆写真と俳句で綴る日々の出来事☆

かくかくしかじか☆吉田たろう先生のこと 4



吉田たろう先生の葬儀が終わり、少したった頃
先生の事務所で働いていた 友達が 先生の形見として
もらって欲しいものがあると、送ってきてくれたのが




藤城清治さんの画集でした。


ありがたく受け取るも、まだショックでぼーっとしていた私は
読む気にもなれず、書棚の画集置き場へ並べているだけでした。


あれから、10年以上経ち 私の生活も随分変わりました。
結婚を機に 物を減らさねばと書籍の整理をしていると
たろう先生の 形見が出て来ました。

「そう言えば、一度も見たことない・・・。」

何となくパラパラめくるうち、あるページに目が留まりました。



葉っぱ?押し花?






秋の紅葉でしょうか、公園を散歩していて地面に目を向けると
一枚のキレイな葉が 目に止まったのでしょう。


「先生が拾って、本の中にとじたんだろうなあ・・・。」


先生の生きた時間が、息づいているような気がしました。